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若年性認知症本人の実話をもとに映画化された認知症と地域共生をテーマとする映画「オレンジ・ランプ」特別上映会を開催しました。(この上映会は第3回綾歌地区認知症・在宅ケア推進研修会を兼ねています。)当日は雨天にもかかわらず、約500名の専門職、一般住民が参加し、感動のうちに大盛況で終えることができました。

綾歌地区医師会は従来より、医療、介護、行政、そして地域と連携して、認知症になっても安心して暮らし続けることができる地域づくりのために様々な取り組みを行ってきております。

昨年、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が成立し、そのキックオフとなる本年、この上映会が鑑賞するものの立場を越えて認知症本人やその家族の気持ちを理解し、認知症に対する誤解や思い込みを解くきっかけとなれば幸いです。

<開催日> 令和6年2月25日(日)14:00~16:00
<場 所> アイレックス大ホール
<内 容> 綾歌地区「オレンジ・ランプ」特別上映会
<プログラム> 1.開会あいさつ:時松先生
2.動画「私は私として生きる」
3.映画「オレンジ・ランプ」上映
4.サプライズ:丹野智文さんzoomで出演!
5.閉会あいさつ:桑島先生
    *上映前後 バイオリン生演奏
<参加人数> 475名(申込者数584名)

 


 

 

<アンケート結果> 372名回答(回答率78.3%)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和6年2月25日「オレンジ・ランプ」特別上映会感想(抜粋)

    感想
1 認知症本人の心情が丁寧に表現されていて、理解が深まった。心配のあまり、本人の世話をしすぎるというのは良くないことも。観て良かったとしみじみ思います。与えられた人生を一生懸命に生きていく主人公に感動した。
認知症になっても、周りの適切なサポートがあれば、その人らしく生き生きとできることを続けるということがよくわかった。
幸いなことに身近に認知症の人はいませんが、仕事の都合で認知症講習を受け、オレンジリングを持っていますが、今日の映画を観て常に身に着けようと思いました。
「本人のできることをうばわない」ということが心に響きました。すべての人が毎日楽しく過ごせますように。
本人、家族の葛藤を知り、もし自分がなったら、家族がなったらと考えるきっかけになりました。正しい理解とその人自身を理解する、信じることは大切だなと思いました。その人がその人らしく生活できる地域づくりも大切だなと思いました。人とのつながりはすばらしいなと思いました。
認知症が他人ごとではなく、いずれ自分もなるかもしれないということがわかった。その時もあきらめずに希望を持って生きていきたいと思いました。
認知症に対する認識や理解が深まりました。その人のありのままを大事にする、受け入れる、社会が共に生きられるようになることがこれからの課題ですね。
いつまでも自分らしく生きていきたいと思いました。「たすけて」と言える社会、互いに支えあえる社会を作っていきたいですね。本人や家族が安心して自分らしく生きていける社会をみんなで作っていきましょう。
感動しました。認知症について考え方が変わった様に思います。思いやりをもって接する事の大切さ、見守ることの大事さを考えさせられました。
10 映画用に大げさに作られた部分もあると思ったが、丹野さんご自身が「あれは本当の話です!」と語っていらしたので驚きました。
11 以前に丹野さんのお話を聞かせていただいた時よりお元気にお顔が輝いているお姿に感動いたしました。沢山の人に映画を観て認知症を理解してほしく思いました。
12 本人ミーティングがあることは大切だと感じた。
13 映画を観ているのではなくドキュメントを観ていると感じた。認知症一人一人違う症状がある。映画の中では認知症に関わる人に対しての接し方のヒントが場面、場面ごとに言葉として表現されていました。とても参考になりました。
14 認知症の理解とともに周りの人の関り方がよくわかりました。サプライズはステキなサプライズでした☆彡
15 良かった。母が認知症で世話をしたので、そのときと全然違う。隠そうとするのではなく周りにわかってもらい、できることは自分でしてもらう。困った時に助ける、見守っていくこと、映画が進むにつれ、涙が止まらなかった。すごく良かった。今後に役立てていきたい。母が認知症になった歳に私もなった。
16 認知症になったら、何もできないと思っていたが、できることがたくさんあると知りました。できないことだけ家族、地域、社会みんなで支えていければ、認知症は恐れることはないと思いました。
17 どうしても認知症というとマイナスなイメージがありました。しかし、「オレンジ・ランプ」を観て印象が変わりました。自分、家族、周りの人がなった時には支え、支えられて生きていきます。
18 人ごとではない認知症の話を身近なテーマとしてわかりやすく示した映画でした。はじめは絶望して不安、いら立ち、そのあとに受け入れがあって、一番大切な周りに知らせる、助けを求めるなどが大切だなと思いました。
19 家族、周囲の人を大切にしたいと思いました。子どもたちや、若い人たち、あらゆる世代の人たちが観るべき映画だともいます。
20 認知症も周知することで周りに理解を得られて周りも優しくなっていく。ある意味、認知症になるのもいいのかも。私も周りにやさしく接していきたい。そういう世の中になっていきますように。
21 認知症になってもあきらめない人生を送る。周囲の方もいっしょに支え合う気持ち。認知症になっても不幸になるわけではありません。上手に向き合って幸せに暮らすことができるのだと思いました。
22 認知症を受け入れて、家庭がリアルでわかりやすかった。自分の親が突然、認知症と診断されたら、どう思うだろうと考えた。自信を持って生きられるよう一日一日を大切に生きていきたい。
23 とても良かったです。ケアマネをしていますが、認知症のご本人やご家族、今まで関わってきた方々のことを思いました。工夫したり、あきらめないことの大切さ、周りの方へ認識してもらう勇気や行動、当事者本人のオレンジ・ランプをやれていること、力をもらいました。ありがとうございました。
24 認知症カミングアウトするまでの期間が大変かと思います。カミングアウトできる世の中になれば、周囲のサポートも得られやすいと思います。
25 丹野さんの講演を聴き、是非鑑賞したいと思っていました。想像はできるけど、映像で見ることで本人の不安な気持ち、周りの不安な気持ちがよくわかりました。乗り越えるには様々な時間や方法が必要だとわかりました。
26 身近な人も大事、本人の意識も大事なんだなあと感じました。エンドロールに流れてきた皆様の笑顔がとても素敵でした。
27 とても感動した。認知症になっても終わりではなく、認知症になる前と同じで変わらないということがわかった。すべてのことをサポートするのではなく、本人ができることをうばってはいけないということを学べた。当事者の方の話をしっかりと聞いてサポートしていきたいと映画を観て思った。
28 認知症は高齢者がなるもの、認知症になれば、何もできなくなるというイメージが世間には定着しているため本当はできることが沢山あるのに周りの私たちが取り上げてしまっている。心に刺さりました。
29 本人の努力、家族周りの協力、すべてがそろうとすばらしい社会になりますね。ご本人の人柄、努力が周りを変えるのかもしれませんね。そんな人になれるように生きていきたいと思いました。
30 認知症になって、どうしようではなく、どう向き合っていくか、参考になりました。何事も前向きにできることは積極的にして行ったほうが良く、周囲の人にも知ってもらうことも大切だということがわかりました。長生きすれば、認知症は背中合わせで誰にでもやってくるように思います。
31 ケアプランの短期目標として「困っていることを伝える」と書こうと思った。観ながらいろいろ考えさせてくれる映画でした。
32 本人の方の体験をもとに映画にされており、その場面、場面の考えを知ることができ、良かった。また、認知症の方はたくさん不安があること。しかし、やれることは自分でしたいということをあらためて学んだ。認知症に対しての偏見を持たず、支える姿勢でいることが大切だとわかった。とても感動と勇気をくれるよい映画でした。
33 認知症の勉強をした後にこの「オレンジ・ランプ」を観てさらに認知症の学びが深まったなと思います。すごくリアルでもっといろんな人に認知症を知ってもらって住みやすい環境を作りたいなと思えました。
34 仕事柄、お年寄りの認知症については少しは認識がありましたが、若年性認知症については勉強不足でした。まだまだ可能性のあることを再認識できました。
35 職業柄、認知症の方と触れ合うことがよくあるため、再度認識できたように思います。認知症の方への関わり方がとても勉強になりました。
36 映画の主人公の年齢が40歳くらいの年ですが、「年齢差に関係なく実感するところがあり、他人事でなく、共通するところがあり、感動しました。参考になります。
37 今現在に至るまでには、いろいろ工夫され、たいへんなこともあったかと思いますが、これから家族や知人に認知症の人がいた場合に関わり方も前向きにできそうに思います。
38 会社での社員全員サポート体制を取ってくれることに感心しました。まだまだ社会全体での認識が良くない中でみんなで見守ろうというのが素敵でした。
39 誰にでも起こる認知症、認知症になっても他の人に伝えることはとても大切だと思います。丹野さんの言葉、「今を大切に生きる」、本当にその通りだと思います。
40 皆で助け合っていることに本当にうれしく良かったと思います。ドラマにも感動しましたが、本人の只野晃一さん(丹野智文さん)にスクリーンにて会えて良かったです。
41 今日、来てよかったです。認知症に対しての考えが変わりました。仲の良い友達と家族と地域のみなさんとつながっていけるようにしたいと思いました。
42 大変良かったです。日頃、周りに気配りしながら、サポートできれば良いと思います。丹野さん、本当にお手本になってくださってありがとうございます。これからもご活躍を!!
43 認知症と診断され、どん底に落ちるのはみな一緒だと思うが、当事者が周囲の人に認知症であることを伝える、地域の人が認知症を理解して必要な支援ができることが大切(ネットワーク)いっしょに人生を歩むことが必要。
44 認知症の方も一人の人間で、困った時だけ、助けることが大切だと思った。何もかもしてあげるのではなく、できることは自分でしてもらえるように見守ることが大事だなあと映画を観て感じた。すごく素敵な映画で感動しました。
45 この映画は認知症になってもどのように工夫すればよいかが、とても分かりやすく伝わる映画だと思います。地域社会で支え合うヒントがいっぱい詰まっていました。
46 支えるって何だろう?今の年齢で支える立場とは言い切れない。他の人を思いやれる自分でありたい。丹野さんの「今が大事」という言葉、胸にきざみます!!
47 認知症になる前の人間性も大事だと思わされた。自分が発症したら・・・と思ってしまった。周りの人たちが助けてあげようと思ってもらえる人であらねばと。
48 私の父はレビー小体型認知症です。アルツハイマーとは症状が違いますが、やはり感情の起伏が激しかったですが、今は薬ですこし穏やかになっています。できることは普通にしてもらうことがやはりその人らしい人生だと私も思いそうしています。大変ですが・・・・楽しむようにしたいです。
49 認知症本人です。何か感じたのか途中涙でした。感じる力がまだあると安心し、これからも前を向いていこうね!!と声かけしたら「はい」と帰ってきました(妻代筆)
50 認知症の家族です。今までの事、思い出し、あー、いろんな事あったけどー決してあきらめず夫婦でまだまだ先にー勇気をもらい穏やかな気分になりました。