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(はじめに)

当医師会は、仲多度郡(多度津町・琴平町・まんのう町)と善通寺市の医師によって構成をされております。その為、当医師会としての地域包括ケアシステムに対する行政・地域関連団体との取り組みは、各行政地区の担当医師会理事がそれぞれの行政・地域関連団体との取り組みにより個々に対応を行っている状態です。従って、それぞれの地区の取り組みについてご紹介をさせていただきます(北から順に)。

 【仲多度郡多度津町における地域包括ケアシステムの取り組みについて】

「多度津町の取り組み」

多度津地区では、平成28年頃より活動が始まりました。医療・介護に関する社会資源情報の収集及び公開、町民啓発講座、多職種研修などを行っています。

「医療・介護に関する社会資源情報」

情報を集め冊子として町内各家庭に配布しています。

「町民啓発講座」

町民に対し、情報を提供しています。

「多職種研修」

研修と同時に、医療・介護職のネットワークづくりや情報交換の場としても利用しています。

・平成30年度

「互いの困りごとを知ろう」「ほしい情報と提供できる情報について考える」「『今から終活』まず話し合おう 後悔しない最後の迎え方」「意思決定支援ACP」「人生振りかえり ノートの書き方講座」

・平成31年度

「職種紹介」「事例検討」「緩和ケアの話」「事業所紹介」「意思決定支援」等

・令和2年度

「人生ふりかえりノートの書き方講座」

 

令和2年度からは新型コロナの影響でほとんど開催できませんでした。令和3年度より、ズームを使った研修を計画中です。

 

【善通寺市における地域包括ケアシステムの取り組みについて】

善通寺市では、他の地区と同様の理念のもとに善通寺市の担当部署「保健福祉部高齢者課+地域包括支援センター/社会福祉課」が中心に医師会・歯科医師会・薬剤師会・認知症サポート医等を始めとした医療系、社会福祉法人・社会福祉協議会・等を始めとする介護・福祉系、地域の自治会・民生委員等を始めとする地域系の代表者が半期に一度全体集まり協議をしております。

善通寺杏林会(医師会)としては、地域の医療並び介護を含めた包括的な応対に善処すべく意見を申し上げております。当協議会では比較的積極的に各団体も発言をされますが、年2回の集まりのために各団体との充分な相互理解と連携がまだまだ上手く動いていない点が課題となると思っております。その為、会議での決定事項や周知をすることなども充分ではない状況です。ただし、各団体ではそれぞれとても有意義な取り組み【各種研修会・講演会/各種パンフレット・資料作成/介護予防教室/巡回訪問販売車など…】を行っており、これらの連携がより上手く図れると良いものになっていくと思われます。また、昨年度の2回目の協議会からは、関連協議会として法曹界の面々の参加が始まりました。具体的には、弁護士・司法書士・裁判所書記官などの方々です。基本的には「後見人制度」を中心とした取り組みに対して協力を頂くのですが、地域包括ケアシステムの構築に際しても有意義な取り組みが協議・決定されても法律的な問題点が生じることもありますし、現行法・制度内で解決できる事も多くあります。今後は、関連協議会として地域包括ケアシステムの構築に際しても積極的な協議が出来ればと思っております。

<在宅医療・介護連携推進事業の取組>

  1. 在宅医療・介護・認知症情報マップの普及啓発

地域の最新の医療・介護資源を把握し、医療・介護関係者や市民に周知しています。

https://www.city.zentsuji.kagawa.jp/soshiki/14/zaitakuiryoukaigoninntisyou.html

2.在宅医療・介護連携研修会の開催

現場でのスムーズな連携を推進するため、在宅医療・介護連携研修会を開催し、顔の見える関係づくりをしながら、在宅医療・介護連携に関する課題の抽出や対応策の検討を行っています。

〇研修会の様子

医師会医師による講演
平成29年9月27日 善通寺市総合会館 48名参加
医師、歯科医師、薬剤師、ケアマネジャーなど、いろいろな職種の方にご講演をお願いしており、それぞれの職種・役割への理解を深めています。

グループワーク
講演後はテーマを設定し多職種で意見交換を行います。
「多職種で話すと課題解決のヒントが得られた。」、「顔を合わせて話すと、普段聞けないことも気軽に聞けた。」など、グループワークは毎回好評です。

3.在宅医療・介護連携だよりの発行

在宅医療・介護連携研修会の様子や推進の状況をお知らせする「在宅医療・介護連携だより」を発行しています。

https://www.city.zentsuji.kagawa.jp/soshiki/14/iryoukaigo.html

 

<地域ケア個別会議・地域包括ケア推進会議の取組み>

1.地域ケア個別会議

個々の高齢者の課題解決に向けて、関係する多職種が集まり支援方針や具体的な支援方法について協議する個別ケア会議を開催しています。毎回、認知症サポート医が参加し、専門的立場から助言を行っています。

2.地域包括ケア推進会議

医師会、歯科医師会、薬剤師会、介護保険事業所、行政、地域包括支援センター、民生委員等の協働により、地域包括ケアシステムの推進・深化に向けて地域課題の検討を行っています。

平成30年9月13日 善通寺市総合会館 16名参加

 

 【仲多度郡琴平町/まんのう町地域包括ケアシステムの取り組みについて】

琴平町とまんのう町では、他地区と同様の理念の下で行政はじめ各関係職種との連携を図って取り組みを行っていますが、地域性の問題から合同で各杏林会(医師会)も参加して実施をされています。

<在宅医療・介護連携推進事業について>

・平成29年 5月  仲多度南部在宅医療・介護連携推進会議発足

           「医療・介護関係者の情報共有シート」公表

            琴平町・まんのう町地域包括支援センターが仲多度南部

            医師会の意見を元に作成したもの

・平成29年12月  推進会議 意見交換

・平成30年 3月  多職種研修「在宅医療・介護連携を進めていくために」

           陶病院 大原 昌樹院長

・平成30年 7月  多職種研修「多職種の役割や思いを知ろう」

           ~在宅看取りの支援を考える~

           三豊総合病院 中津 守人副院長

・平成31年 2月  推進会議 意見交換

・令和 元年 7月  認知症高齢者の現状と課題

           各町認知症サポート医からの情報提供・グループワーク

2019年7月30日18:30~ まんのう町役場3階大会議室
「認知症高齢者の現状と課題」 20名参加

 

・令和 元年11月  多職種研修「本人と家族を中心とした意思決定支援」

           ~住み慣れた地域で最期まで(自分らしく生きる)を支える~

           県立保健医療大学 片山 陽子教授

・令和 3年 2月  多職種研修 コロナ感染防止のため

           オンライン研修「ピア~まちをつなぐもの~」映画視聴

 

上記のほかに、各町が「医療と介護連携マップ」(医療・介護施設の一覧)を作成。

 

 

【問い合わせ先】

一般社団法人仲多度郡・善通寺市医師会

(住所)〒765-0013 香川県善通寺市文京町二丁目2番27号

(電話)0877-62-0416

(HPアドレス)http://www.nz-ishikai.or.jp/